アイコン

じぇしー&えりーの
日本を深掘るキャンピングカー旅

串本橋杭岩について。どんな場所?どうしてできたの?弘法大師の伝説って?など

和歌山県 東牟婁郡串本町鬮野川

串本橋杭岩について。どんな場所?どうしてできたの?弘法大師の伝説って?など

串本橋杭岩ってどんな場所?どうしてできたの?弘法大師の伝説や見どころについてなど解説しています。

情報や感想

串本橋杭岩(はしぐいいわ)は和歌山県東牟婁郡串本町にある奇岩群。
串本から大島まで大小40あまりの岩柱がそそりたち、その規則的な並び方が橋の杭に似ていることから橋杭岩という名がつけられています。

紀伊半島のほぼ南端付近に位置し、本州最南端まで車で20分ほどの距離にあり、隣接する道の駅くしもと橋杭岩では軽食や土産物などを購入することができます。

どうして橋杭岩ができたの?

約1500万年前~1400万年前に地下から上昇したマグマが熊野層群に貫入した流紋岩の岩脈で、貫入後に差別侵食により柔らかい泥岩部が速く侵食され、硬い石英斑岩が杭状に残されたものです。
約850mにわたり、幅約15mの橋脚のような岩塔(橋杭)が直線状に並んでいます。
岩脈が崩壊して波食棚に散在する漂礫は、巨大地震による津波で運ばれたとされています。

周辺に転がっている岩は過去の地震によって崩壊したもの

過去の地震や台風によって岩が運ばれたと言われています。
かなり大きな岩が運ばれるほどの波がやってきたという事実は、災害が多い昨今の私たちにとって恐い事実ですね。

橋杭岩に転がっている岩の中には、岩のそそり立つところからかなり遠くにまで転がっているものもある。
これらの岩は宝永地震で起こった大きな津波によってそこまで転がったのではないかという調査結果が出ている。
その証左として、元々湿ったところを好む植物・生物が死滅し、化石になったものが表面上に残っており、それらを調査したところ、宝永地震の起こった1700年代であることが明らかになっている。
また、橋杭岩に散らばっている岩が動くのには秒速4メートル以上の速い流れ(流速)が必要とされ、これもこの地域で頻繁に襲来する台風から起こる波や同じく震源域に近い東南海が震源の単独地震を想定して計算された流速ではなく、東海・東南海・南海地震の連動型であった宝永地震を想定して計算された流速と一致している

wikiより

弘法大師 空海の伝説

串本橋杭岩には弘法大師 空海による伝説があります。

昔々、弘法大師(こうぼうだいし)と天(あま)の邪鬼(じゃく)(人の邪魔ばかりする悪者)が熊野地方を旅して串本までやって来ました。
大島の人々が不便でたいそう困っているのを聞いた弘法大師は、「人に見られないように一晩の内に海に橋を架(か)けてやろう」と思い、天の邪鬼にも手伝ってもらうことにしました。
しかし、天の邪鬼はいつも人の反対ばかりする上、偉い弘法大師には引け目を感じていましたので、何とかして弘法大師を困らせたいと思っていました。
夜になると、いよいよ二人は橋をかけ始めました。天の邪鬼はふだんから働いたことがなかったので、すぐ疲れてきました。それであまり手伝おうとしませんでした。
いっぽう、弘法大師は山から何万貫(がん)もある大きな岩を担(かつ)いできてひょいと海中に立ててどんどん橋杭を立てていきました。
「この調子で橋を作ると朝までには立派な橋ができ上ってしまう。何とか邪魔をする方法はないものだろうか」と天の邪鬼は考えました。
そこで弘法大師が人に見られぬように夜のうちに橋をかけてしまいたい」と言っていたのを思い出して鼻をつまんで「コケコッコー夜が明ける~」と鶏(にわとり)の鳴きまねをしました。
弘法大師は「まだ夜が明けるはずはない」と耳を疑いましたが、もう一度天の邪鬼が「コケコッコー」と鳴きまねをすると夜が明けてしまったと勘違(かんちが)いしてあわてて工事を止めてしまいました。
それで今でも橋杭岩は海の中ほどまでしか続いていません。この珍しい岩は、大正十三年に国の天然記念物に指定されました。

出典:https://wave.pref.wakayama.lg.jp/bunka-archive/minwa/41.html

弘法大師にまつわる伝説が残っているのは高野山が近いからでしょうか。
近くには弘法大師が見つけたとされる「弘法湯」もあります。
こちらは海に面した貸切温泉で、絶景が楽しめるロケーションにあります。
https://koubouyu.net/

まとめ

串本橋杭岩の存在は知っていたものの行くつもりはなかったのですが、通りがかりに思わず車を停めてしまいました。
写真で見るのと本物では全く存在感が違います。

外国からの観光客もかなり見受けられました。
近くに来た際にはぜひ寄ってみてください。

基本情報

※訪れた日のわかる限りの情報を掲載しています。訪れる際は公式サイトなどで正しい情報を確認してください。

営業時間

24時間。
隣接する道の駅くしもと橋杭岩は時期によって9:00 – 18:00 (4月 – 9月) / 9:00 – 17:00 (10月 – 3月)。
トイレは24時間利用可能。

定休日

なし