アイコン

じぇしー&えりーの
日本を深掘るキャンピングカー旅

熊野本宮大社の歴史や参拝方法などを紹介!産田社や大斎原も合わせて紹介しています。

和歌山県 田辺市本宮町本宮1110

熊野本宮大社の歴史や参拝方法などを紹介!産田社や大斎原も合わせて紹介しています。

和歌山県にある熊野本宮大社について。概要や歴史、見どころなどを実際に訪れた感想と合わせて解説しています。

情報や感想

世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の主要構成要素である熊野三山。
熊野三山は熊野本宮大社、熊野那智大社、熊野速玉大社の総称で、古来から信仰の対象とされてきました。
熊野本宮大社は多くの熊野詣に訪れた人が、中辺路と呼ばれる熊野古道の道を通り最初に訪れた場所です。

境内に入ると、本殿へと続く158段の石段や生い茂る杉並木、熊野古道、檜皮葺(ひわだぶき)の社殿が歴史と神聖な雰囲気を醸し出しています。

熊野本宮大社の歴史

「熊野」の名前が歴史に登場するのは日本書紀が初めで、イザナミノミコトが亡くなった時に熊野の有馬村(三重県熊野市有馬の花窟神社)というところに葬られたという記述があります。
もともと神社があったわけではないようですが古来から神聖視されていました。

熊野本宮大社は過去「熊野坐神社くまのにいますじんじゃ」と号し、熊野の神と言えば本宮のことを表していたものと推測されています。
熊野坐大神の御鎮座の年代は文献に明白ではありませんが、神武東征以前には既に御鎮座になったと云われており、社殿は崇神天皇65年(紀元前33年)に創建されたと『皇年代略記』や『神社縁起』に記されています。

平安朝以後は神仏習合により「熊野権現」と称し、神々に仏名を配するようになりました。

有史以前から続く自然信仰、熊野修験に代表される山岳宗教、そして神=仏であるとする神仏習合の信仰形態が相まり、日本固有の宗教観を育む土壌ともなりました。

未来を司る本宮大社

神仏習合が進むと、奈良末期には熊野速玉大神は衆生の苦しみ・病気を癒す薬師如来として過去世の救済を、またお妃の熊野夫須美大神は現世利益を授ける千手観音菩薩、家津美御子大神は来世浄土へ導く阿弥陀如来として位置づけられました。
熊野三山を巡れば、過去、現在、未来の安寧を得ると考えられ、古から多くの人たちが熊野古道を歩いて熊野三山を訪れました。

中世熊野信仰の興隆にともない、皇室、公卿、武士中心から庶民信仰へと発展し、過去世救済、現世利益、来世加護を説く三熊野詣こそ、滅罪・甦りへの道であるとして、「蟻の熊野詣」の諺のごとく熊野街道は賑わったのです。

これは神社の由来ではなく仏教による由来です。
「過去」・「現在」・「未来」に対応する仏様を「三世仏」といいます。過去仏を「阿弥陀如来」、現世仏を「釈迦如来」、未来仏を「弥勒菩薩」とするのが代表的なパターンです。

大斎原(おおゆのはら)

本宮大社は元々3本の川の中洲に鎮座していました。
江戸時代まで中洲への橋がかけられる事はなく、参拝に訪れた人々は歩いて川を渡り、着物の裾を濡らしてから詣でるのがしきたりでした。
音無川の冷たい水で最後の水垢離を行って身を清め、神域に訪れたのです。

しかし明治二十二年の災害により、4社のみを残して社殿のうち中・下社が倒壊しました。
その後残った4社を水害のない場所に移して現在の本宮大社となっています。
元々大社があった場所には、他八社を石祠として旧社地大斎原(おおゆのはら)に祀られています。

熊野古道と本宮大社

熊熊野三山へ参るための道が熊野古道ですが、その中でも多くの人が通った「中辺路」を通り最初にたどり着くのが熊野本宮大社です。

熊野古道周辺の社を「王子」と言いますが、難行苦行を乗り越え最初に熊野本宮大社を望む「伏拝王子」は、やっとたどり着いた熊野大社を伏し拝んだとの由来からと伝えられています。

熊野古道の一部が本宮大社でも見られるので、ぜひ立ち寄ってみてください。

参拝順序と見どころ

まずは本宮大社を参拝しましょう。

鳥居をくぐったら階段を登り、祓戸大神を参り身を清めます。

続いて階段を登ると手水があるので手と口を清めます。
道の真ん中は神様が通るため、鳥居をくぐったら右側通行が礼儀だそうです。


158段の階段を登り切ると社殿が見えます。


本殿は5つの社に分かれるため参拝順序の通りに参ります。

①証誠殿(本宮・第三殿) 家津美御子大神(素戔嗚尊)
②中御前(結宮・第二殿) 速玉大神
③西御前(結宮・第一殿) 夫須美大神
④東御前(若宮・第四殿) 天照大神
⑤満山社 結ひの神(八百萬の神)


お参りの作法は各殿共に、二礼二拍手一礼(二回お辞儀、二回手を叩く、一回お辞儀)です。
本殿の5社以外にも他にも社があるのでお参りしましょう。

参拝が終わった方は八咫烏にまつわるものがたくさんあるので、巡ってみても良いかもしれません。

産田社と大斎原へ

本宮大社へ訪れた後、時間がある方は産田社(うぶたしゃ)と大斎原にも立ち寄ってみてください。
参拝順序としては、本宮大社→産田社→大斎原になります。
産田社は神々を生み出した伊邪那美命(いざなみのみとこ)の荒御魂がお祀りされている社です。

伊邪那美命は伊邪那岐神(いざなぎのみこと)の妻で、神々を産み出した母ですが、火の神様である火之迦具土神(ひのかぐづち)を産んだことで陰部に火傷を負って亡くなったと言われています。
その伊邪那美命を祀っているのが産田社です。

その後、大斎原へ向かいます。
産田社に参る時点で遠くからでも見えていると思いますが、巨大な鳥居が迎えてくれます。

境内は厳かな雰囲気で、2000年に渡って信仰されてきた名残を感じます。

参拝については本宮サイトが最もわかりやすです。
こちらを参考にしてください。

https://www.hongutaisha.jp/worship/

まとめ

熊野本宮大社の歴史や参拝順序などを紹介しましたがいかがでしたか?
歴史ある場所なので見どころが多く、厳かな雰囲気に背筋が伸びる思いでした。

産田社や大斎原も一緒に訪れるには数時間ほどかかるので、時間には余裕を持って訪れるとよいかもしれません。



参考
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%86%8A%E9%87%8E%E4%B8%89%E5%B1%B1
https://www.hongutaisha.jp/
https://kumanonachitaisha.or.jp/
https://www.hongu.jp/kumanokodo/shinkou/kumanoshinkou/
http://www.kumano-sanzan.jp/sanzan/rekishi.html
https://www.ryujinbus.com/tour/kmnc_hongutaisya/
https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/130700/chiikishinko/kumano_sanzan.html
https://sekibutsu.com/blog/2021/08/15/12021/
https://www.hongutaisha.jp/%E8%81%96%E5%9C%B0%E7%86%8A%E9%87%8E/
https://www.hongutaisha.jp/worship/

基本情報

※訪れた日のわかる限りの情報を掲載しています。訪れる際は公式サイトなどで正しい情報を確認してください。

営業時間

参拝時間 9時〜17時